東京都品川区の一戸建て売却相場|築年数別の成約価格と5年推移

東京都品川区で2021年〜2025年に成約した一戸建ては1,650件です。成約価格の中央値は8,400万円で、東京都内で集計対象になった53市区町村のうち10番目に高い水準です。中央的な物件像は土地面積75平方メートル・築19年です。

品川区の一戸建ての売却価格を左右するもの

品川区の相場は区内で一律ではありません。1平方メートルあたりで見ると東五反田が172.8万円、大井が101.8万円で、1.70倍の差があります。

用途地域によっても金額は動きます。商業地域の物件は246.9万円で、区の平均を107%上回りました。

成約価格の中央値 8,400万円 2021年〜2025年
集計した取引 1,650 実際に成約した件数
築年数の中央値 19 成約時点の築年数
土地1平方メートルあたり 119.4万円 建物の価格を含んだ金額を土地面積で割ったもの

この金額は、土地と建物を合わせた価格です。建物だけの値段ではありません。一戸建てを敷地ごと売買したときの総額を集計しています。更地や土地だけの取引は、性質が違うため含めていません。

品川区の一戸建て売却相場(築年数別)

築年数の区分ごとに、実際に成約した価格の中央値です。 件数が5件に満たない区分は、数字が偏るため載せていません。

横にスクロールできます

築年数 件数 成約価格の中央値 土地面積 延床面積 土地1平方メートルあたり
新築〜築5年 390件 9,200万円 65㎡ 95㎡ 150.0万円
築5〜10年 138件 8,400万円 65㎡ 90㎡ 137.4万円
築10〜20年 226件 8,000万円 65㎡ 90㎡ 124.7万円
築20〜30年 202件 7,450万円 70㎡ 95㎡ 112.2万円
築30〜40年 176件 1億3,000万円 128㎡ 195㎡ 100.0万円
築40年以上 329件 7,600万円 95㎡ 100㎡ 77.1万円

この地域では、築年数が古い区分のほうが成約価格の中央値が高くなっています。 面積の列を見ると理由が分かります。古い物件のほうが土地や建物が広く、 建物ではなく土地や広さの分だけ金額が大きくなっているためです。 1平方メートルあたりの金額で比べると、築年数が古いほど下がっています。

品川区の一戸建てはいくらで売れているか?(価格帯の分布)

500万円未満2件
500万〜1,000万円9件
1,000万〜1,500万円14件
1,500万〜2,000万円22件
2,000万〜2,500万円25件
2,500万〜3,000万円32件
3,000万〜4,000万円59件
4,000万〜5,000万円63件
5,000万〜7,000万円295件
7,000万円以上1,129件

真ん中の半数は6,400万円から1億4,000万円の範囲に入っています。 極端に高い取引や安い取引に引きずられないよう、平均ではなく中央値を使っています。

品川区の一戸建て売却相場の推移(2021年〜2025年)

横にスクロールできます

7,3002021313件8,2002022286件8,2002023295件8,7002024367件9,5002025389件単位:万円

2021年の7,300万円から2025年は9,500万円になりました。この5年で30.1%上がっています。

年ごとの件数が少ない場合、1件の大きな取引で中央値が動くことがあります。 件数と合わせて見てください。

品川区の一戸建ての売却相場は町名でいくら違うか?

成約が15件以上あった町名について、1平方メートルあたりの値段が高い順に並べたものです。 成約価格の中央値ではなく単価の順に並べているのは、 土地の広い町ほど総額が大きく出て、順位が入れ替わってしまうためです。

横にスクロールできます

町名 件数 成約価格の中央値 土地面積 土地1平方メートルあたり 区の平均との差
東五反田 52件 2億3,500万円 122㎡ 172.8万円 +45%
上大崎 48件 1億6,000万円 95㎡ 169.5万円 +42%
西五反田 59件 1億5,000万円 85㎡ 158.2万円 +33%
小山 108件 1億1,500万円 70㎡ 147.7万円 +24%
大崎 42件 9,850万円 85㎡ 134.4万円 +13%
小山台 53件 9,700万円 70㎡ 133.3万円 +12%
戸越 80件 8,450万円 85㎡ 131.0万円 +10%
南大井 71件 1億4,000万円 105㎡ 128.0万円 +7%
荏原 94件 7,900万円 70㎡ 126.1万円 +6%
東品川 18件 9,800万円 100㎡ 124.1万円 +4%
平塚 41件 8,300万円 65㎡ 123.6万円 +4%
西中延 41件 7,000万円 60㎡ 116.7万円 −2%
南品川 94件 7,500万円 60㎡ 116.5万円 −2%
旗の台 111件 9,000万円 80㎡ 116.3万円 −3%
西品川 89件 7,000万円 60㎡ 115.4万円 −3%
北品川 43件 1億1,000万円 80㎡ 115.2万円 −4%
東大井 75件 7,500万円 65㎡ 110.0万円 −8%
二葉 69件 8,000万円 70㎡ 109.5万円 −8%
中延 81件 7,200万円 60㎡ 109.2万円 −9%
豊町 85件 8,000万円 75㎡ 104.0万円 −13%
西大井 124件 6,600万円 65㎡ 103.0万円 −14%
東中延 22件 8,900万円 82㎡ 102.5万円 −14%
大井 146件 7,850万円 70㎡ 101.8万円 −15%

豊町は成約価格では15番目に高いのに、1平方メートルあたりでは20番目です。土地が75㎡と広いぶん総額が大きく出ているだけで、単価が高いわけではありません。逆に西中延は成約価格では21番目ですが、単価では12番目に入ります。

売主

うちの町の数字を見ればいいんですか?

編集部

まずはそこからです。ただし同じ町でも、駅までの距離や土地の広さで変わります。この表は出発点として使って、実際の金額は査定で確かめてください。

品川区の一戸建ての売却価格は、どの条件で変わるか?

成約したときの条件ごとに、1平方メートルあたりの値段を並べたものです。 自分の物件がどの区分に当たるかを見てください。 件数が15件に満たない区分は、数字が偏るため載せていません。

用途地域

用途地域 件数 成約価格の中央値 土地1平方メートルあたり 区の平均との差
商業地域 82件 3億2,500万円 246.9万円 +107%
第1種低層住居専用地域 181件 1億円 104.8万円 −12%
近隣商業地域 161件 1億円 125.3万円 +5%
第1種住居地域 631件 8,000万円 117.8万円 −1%
第1種中高層住居専用地域 256件 8,000万円 119.2万円 ±0%
準工業地域 332件 7,800万円 124.0万円 +4%

前面道路の幅

幅の狭い道路に面した住宅と、広い道路に面した住宅の比較
左は車が入れない幅の道に面した住宅です。建て替えのときに資材を運び込めず、日々の駐車もできません。右は同じ住宅地でも、車がすれ違える道に面しています。
前面道路の幅 件数 成約価格の中央値 土地1平方メートルあたり 区の平均との差
6.5m以上 215件 1億7,000万円 150.0万円 +26%
5〜6m 236件 1億4,000万円 130.3万円 +9%
4m台 655件 8,200万円 121.4万円 +2%
4m未満 476件 7,300万円 103.7万円 −13%

建ぺい率

建ぺい率 件数 成約価格の中央値 土地1平方メートルあたり 区の平均との差
50% 40件 1億4,000万円 108.5万円 −9%
60% 1,343件 8,000万円 116.7万円 −2%
70% 18件 8,250万円 129.3万円 +8%
80% 243件 1億6,000万円 144.0万円 +21%

値段にほとんど影響していない条件

品川区では、前面道路の種類、前面道路の方位、土地の形で1平方メートルあたりの値段はほとんど変わりませんでした。この条件を理由に値下げを持ちかけられたときは、根拠を聞いてください。この区の成約データでは差が出ていません。

売主

うちの土地だけが商業地域なんです。売りにくいということですか?

編集部

区で商業地域として成約したのは82件、全体の5%です。1平方メートルあたりは246.9万円でした。

区の平均を107%上回りました。住宅を探している人だけでなく、店舗や事務所を構えたい人も見に来るためです。買い手の層が広いぶん、住宅としての条件だけで金額が決まりません。

数が少ないぶん、住宅だけを扱っている会社に頼むと買い手の層をまるごと取りこぼします。事業用の土地を扱っている会社にも査定を出してください。

ただし条件は重なります。ここが不利でも、町名や土地の広さで取り返している物件はあります。

品川区の一戸建ては解体して土地で売ったほうが高いか?

品川区で成約した一戸建ての1平方メートルあたりの値段は119.4万円です。同じ区で土地だけが売買された取引(640件)は100.0万円。建物を取り壊すと、1平方メートルあたりの水準は84%まで下がります。

家の解体を決める前に
建物を取り壊した跡地と、隣に建つ住宅
建物を取り壊すと、この状態で買い手を探すことになります。

建物を壊すと単価は16%下がりますが、 極端な差ではありません。建物の傷み方によっては、更地にしたほうが買い手が付く場合もあります。 解体費用の見積もりを取ってから、両方の金額で比べてください。

解体工事の一括見積もり

売主

不動産会社に「古いので解体して更地にしましょう」と言われました…。

編集部

解体前提で話を進める前に、いまのままの状態でいくらになるかを何社かに出してもらってください。両方の金額を並べてから決めれば間違いません。

品川区で売れている一戸建てはどんな物件か?

買い手が実際に選んだ物件の姿です。 自分の物件がここから外れている場合、値段より先に、 買い手の数がそもそも少ないことを見込んでおく必要があります。

土地面積ごとの成約

土地面積 件数 成約価格の中央値 土地1平方メートルあたり
230㎡以上 131件 4億7,000万円 115.4万円
165〜230㎡ 137件 2億1,000万円 109.5万円
120〜165㎡ 160件 1億5,000万円 108.0万円
80〜120㎡ 357件 9,600万円 104.2万円
80㎡未満 865件 7,000万円 127.3万円

建物の構造ごとの成約

建物の構造 件数 成約価格の中央値 土地1平方メートルあたり
RC 196件 3億5,000万円 220.3万円
鉄骨造 166件 1億4,500万円 117.2万円
軽量鉄骨造 39件 1億3,000万円 100.0万円
木造 1,077件 7,700万円 118.2万円

品川区で一戸建てを売り出す前に用意しておくもの

品川区の成約データから、 この地域で聞かれやすい書類を挙げます。査定の前にそろえておくと、話が早く進みます。

私道の持分と、通行・掘削の承諾書

品川区で成約した一戸建てのうち39%が私道に面していました。私道は持分の有無と、水道管の工事で道路を掘る許可が取れるかどうかが必ず確認されます。書類が無いと引き渡しの直前で止まります。

道路の後退(セットバック)が済んでいるかどうか

前面道路が4メートルに満たない物件が30%ありました。この場合は建て替えのときに敷地を後退させる必要があり、実際に使える面積が図面より狭くなります。すでに後退済みなら、その記録を用意してください。

実測図と、境界の確定書類

整形でない土地が32%を占めます。形が整っていない土地ほど、登記簿の面積と実際の面積がずれやすくなります。境界が確定していないと、買い手は値引きの材料にします。

建築確認済証と検査済証

いつ建てられ、法律どおりに検査を受けた建物かを示す書類です。見つからない場合は、市区町村の窓口で台帳記載事項証明書を取れます。

成約価格・売り出し価格・査定額はそれぞれ違う

このページの金額は成約価格です。実際に売買が成立し、登記が行われた取引の金額を国土交通省が集計したものです。 不動産のポータルサイトに並んでいる金額は売り出し価格で、売主が希望して掲げた金額です。値引き交渉を経て成約するため、売り出し価格より下がって決まることが少なくありません。

また、査定額はさらに別のものです。不動産会社が「これくらいで売れそうだ」と見込んだ予想であり、 会社によって金額が変わります。

質の悪いことに、専任媒介契約をとるために高めの数字をわざと出す会社もあります。 つまり成約価格は結果、査定額は予想です。同じものとして扱わないでください。

そのうえで、自分の家がいくらになるかは結局は査定を受けなければ分かりません。 このページの中央値は地域の水準を知るための目安であって、個別の物件の金額ではないためです。 同じ市区町村でも、駅からの距離、方角、道路の幅、土地の形、建物の傷み方で金額は変わります。

売却相場を調べたあとにやること

  1. このページで、地域の成約価格の水準と築年数ごとの下がり方を把握する
  2. 複数の不動産会社に査定を依頼し、実際の金額とその根拠を聞く
  3. 査定額が相場から大きく離れている会社があれば、その理由を確認する
  4. 金額と担当者の説明を比べて、依頼する会社を決める

1社だけに査定を頼むと、その金額が高いのか安いのか判断できませんし、不動産会社にはそれぞれ得意不得意もあります。 相場を知ったうえで複数の査定額を並べると、どの会社の説明に根拠があるかが見えてきます。

品川区の関連ページ

品川区の周りの市区町村の一戸建て売却相場

周りの市区町村で実際に成約した価格の中央値です。同じような家でも、市区町村が変わるとこれだけ金額が違います。自分の家がいくらになるかを考えるときの目安にしてください。方角は役所の位置から見た向きです。

このページの成約価格データについて

国土交通省が公表している不動産取引価格情報をもとに集計しています。 実際に不動産を購入した人へのアンケートをもとに、取引の当事者が特定されないよう 価格や面積を一定の幅に丸めたうえで公表されているデータです。 そのため、個別の物件の売買金額そのものではありません。

  • 出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 不動産取引価格情報
  • 集計期間:2021年〜2025年に成約した取引
  • 集計方法:平均ではなく中央値。極端な金額に引きずられないため
  • 金額の範囲:土地と建物を合わせた価格(国土交通省の区分「宅地(土地と建物)」)。土地だけの取引は除外
  • データ取得日:2026-09-01
目次